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「山口新聞」 平成7年12月25日
「世界的な文化財”観光資源に活用を」
明治40年製S
L贈る
下松工高OB会、市に
県立下松工高の卒業生で組織する下松工業会(深町和彦会長)はこのほど、戦前まで同校で使われていた明治40年製達の小型蒸気機関車を下松市に寄贈した。この機関車は8年前に修理され、今でも走られる状態。「走らせれば世界的文化財」とあって同工業会は「観光資源としても活用して」と要望.河村憐次市長は「必ず走らせます」と約束した。来年以降には90年近く前の勇姿が再現されそうだ。
この機関車は「下工弁慶号」と呼ばれ、同校のシンボル的存在.明治40年、兵庫県の石川島造船所で製造された6両のうち現存する唯一の車両.全長4.05メートル、高さ2.4メートル、幅1.53メートル、重量5.5トン、ボイラーの上に水タンクを亀の甲のように背負っているため「亀の甲」と呼ばれ、世界的にも価値が高い。
昭和初期まで旧徳山海軍燃料廠で使用、9年に同校が払い下げを受け、教材として活用した。戦後、校庭に展示されていたのを56年の創立60周年記念事業で修復。62年から4年間、瀬戸大橋開通記念として岡山県の下津井電鉄に、平成5年からは柳井市の卸総合センターなどにも貸し出されて各イベントで活躍している。
走らせるには整備、維持費が年間約40万円も必要。同工業会は文化財的価値のある「弁慶号」を市に寄贈して、下松の新たなシンボルに活用してもらうことにした。併せて客車ー両、150メートルのレールなども寄贈した。現在、柳井卸センターで月一回、運転している.同工業会は「来年10月ごろ下松に引き取り、米泉湖周辺で活用してほしい」と要望している。
市は庁内にプロジェクトチームを編成、活用方法を検討する。河村市長は「市民が一番喜ぶ方法で走らせたい」と話している。
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